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絵画部門
横須賀幸正「わだつみの・・・・」変形130号
勇気・元気を発信する絵画部
絵画部長 横須賀幸正
この度、絵画部長の役職に就いたことを重く感じています。
私は現在63歳になります。この年まで生きて来たことに感謝しています。
三軌会には35回展(25歳)から出展し現在に至ります。若い頃は馬を描いていましたが佳作、奨励賞止まりでした。
30歳の頃「馬を何時間見ているのだ」「足元を見ろ」と先生方からの指摘・意見を頂き、素直に取り入れ、現在の世界になってきました。
今の自分があるのも三軌会のおかげと思っています。
当時は、「とにかくよい絵を描いて持ってこい」と指導されましたので、まだ三軌会展が始まったばかりなのに、次回の作品のことばかりを考えていました。
自分は三軌会に育てられたようなものなので、これからは会のために力を注いで行きたいと思っています。
現在、三軌会は、高齢化などの理由で会員の減少もあり、その運営にはかなりの工夫を必要としています。
現状の世の中もコロナ禍により活動自粛が聞かれますが、当たり前のことと思います。
人類は常に感染症と戦い勝って来た歴史があります。
この苦難の時にあっても、三軌会はこれに打ち勝ち、素晴らしい絵を描き、発表し、芸術を通して勇気と元気を発信し、また元気に出会い語らいが出来ることを期待し、頑張っていきたいと思います。
皆様とも国立新美術館でまたお会いしましょう。
彫刻部門
彫刻部の素晴らしいところは何かといえば、 国立新美術館において、天井が高く、広々とした展示室を思う存分使えることにある。
ここはなんと恵まれた賢沢な空間だろうか。
この場所に彫刻作品が置かれることによって、個々の作品が一段と生き生きとしてくるのだ。
それと彫刻部は、会員間の意思疎通をよく図ることによって、 上下関係やしがらみのない民主主義そのものともいえる運営に努めている。そのため、出品作品の傾向も、バラエティーに富んでいて自由だ。
具象を追求したもの、木彫や木の技を組み合わせたり、鉄を溶接した立体造形作品など、魅力ある作品が会場にたくさん並べられている。このことがこれから出品しようとしている人をひきつけることにつながる。
御正 進「平和の天使」文京区教育の森公園設置
工芸部門
川村秀之「飾皿22ー2」金工
三軌会工芸部に出品の皆様へ
三軌会の工芸の特色は、伝統的な技法、技術を踏まえた表現性の高い作品を追及している仕事が多く、素材も他の工芸団体ではあまりみられない従来の陶、染、金、刺繍、紙、織、フェルトの他に、漆喰、粘土、水引、モザイク等の作品が多数出品されており、多種多様の賑わいを見せている点にある。
これから工芸に出品される作家の皆様には、新鮮で自由な実術工芸的な作品の出品を是非お願いしたい。
写真部門
三軌会写真部は、24回展で当時のデザイン部より独立して以来、今年の73回展で創立50周年を迎えます。
発足当時は数名でしたが、今では同人(会員・会友)数200名及びそれを取り巻く一般応募者で成り立っております。
特に今回の73回展は過去に例がない500点を越える作品を予定いたしており、六本木の国立新美術館をかわきりに全国各地(九州から北海道まで)6箇所への巡回展も予定いたしております。
そして同人の皆様には、三軌会写真部に在籍していたくなるような会に、又一般応募の方々には出品してみたくなるような三軌会写真部にしてゆくことを念頭にいたしております。
緒方勝利(大分)「お帰りパパ」73回展三軌会賞